中耳炎
中耳炎には主に急性中耳炎、滲出性(しんしゅつせい)中耳炎、および慢性中耳炎の三種類があります。
急性中耳炎
- 治療
特に乳幼児の鼓膜切開術は、適応があるときは十分に状態を説明しおこないます。炎症を反復するときは、サージトロンという高周波電気メスを用いての鼓膜切開術を提案することもあります。
(当院では3才頃までは鼓膜チューブ留置は基本的にはおこないません。)
滲出性中耳炎
小児と高齢の方に多くみられます。年齢と程度によって取り扱いは異なります。
- 治療
自然治癒も期待できます。鼓膜チューブ留置は根治を目指す治療法ですが、鼓膜に副損傷を残す心配がありますので当院では慎重に検討します。
副鼻腔炎(蓄膿症)
乳幼児、小児では成長に伴う自然治癒も十分期待できます。最近は成人期の方にアレルギーが原因の副鼻腔炎(好酸球性副鼻腔炎)が多くみられるようになりました。
- 症状
粘り気のある色のついた鼻みずが続きます(粘性鼻漏、膿性鼻漏)。好酸球性副鼻腔炎では水溶性鼻漏が続きます。鼻閉、嗅覚障害もしばしば伴います。頭痛で他科を受診したときに指摘されることもあります。
- 検査
レントゲン検査をおこないますが、被爆の観点から当院では就学前の方には慎重に対処します。
- 治療
病態に即した鼻腔内の処置、ネブライザー療法と薬物療法をおこないます。程度や経過によっては病院での手術的治療を提案します。
くち・のどの病気
耳鼻咽喉科は医家として口腔内からのどにかけて専門的に診察します。歯痛以外の症状であれば口腔内の症状はお気軽のお問い合わせください。
顔面・くびの病気
耳鼻咽喉科は鎖骨の上を専門的に担当します。お気軽のお問い合わせください。