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のどのつかえ(咽喉頭異常感症)

のどに、何かものがふさがったような不快な症状、ものがつかえたような感覚(異物感)が気になる。
でも、食事はきちんと美味しくいただける。どうも気になって仕方がない。
こういう症状を、日本では「咽喉頭異常感症(いんこうとういじょうかんしょう)」と呼ばれています。

よくある症状としては、
「のどの奥にかたまりがある感じ」
「のどがつまる感じ」
「のどが圧迫されるような感じ」
「のどを刺すような感じ」
「のどの奥がくすぐったい感じ」
「のどの奥がザラザラした感じ」
「のどの奥がヒリヒリ灼熱する感じ」
などなどなど。。。。

かぜをひいたあとに、数日間感じたことは皆さんあると思います。 でも、風邪をひいた後でもないのに症状が長引いてときに強く感じるときは、なんらかの病気が隠れていることもあります。
症状は食事以外のときにおこります。食事やくすりののみ込みは普通ですし、飲み込むときの痛みや違和感はないのが一般的です。

まず考えられる原因として、局所での原因としては、
・慢性副鼻腔炎などの炎症による後鼻漏の刺激
・胃酸逆流によるのどの炎症
・喉頭アレルギー(のどのアレルギー)
・甲状腺腫瘍の圧迫
・舌根部扁桃肥大の圧迫
・咽頭のがん、食道のがん
などが挙げられるでしょう。

また、全身的に
・重症貧血
・胃腸障害
・更年期障害などの自律神経の乱れ
・心因性
などで起こります。

とくに、今回の咽喉頭異常感症は、「この症状のために気分がふさいでしまうわ」とうことで別名「ヒステリー球」といわれています。自律神経の乱れのために体の一部に不規則にまた持続して症状が出てしまう症状の1つです。この症状は更年期を中心とした女性の方に多いです。

心因性のものとしては、やはり「がんへの不安」がこの病気を引き起こすことがあります。 のどの違和感をおぼえるようになり、自分なりにネットや雑誌など医療情報雑誌を見ているうちにだんだんと心配になり「そうかもしれない」と不安が募ってしまいます。 ご希望があれば定期的に診察を繰り返しますし、また一度連携病院にも診てもらうことも良いですのでお気軽にご相談ください。

順序よく検査と治療を一緒に進めましょう。まずは、 「耳鼻咽喉科医の診察が必須です」

専用の鏡を使ってのどの奥(喉頭)を診察し、次に、頚部の触診を十分おこないます。 必要に応じて、喉頭ファイバー検査をおこないます。鼻から極小の管でのどの奥をくわしく診る検査で、管を通す鼻腔を十分麻酔しますので、痛みなくすぐ受けられる検査です。
副鼻腔が原因と思われるときは副鼻腔のレントゲン検査をおこないます。
甲状腺の病気が疑われるときは専門の検査機器、必要なときは生検を必要とします。連携している甲状腺専門クリニックもしくは病院を紹介します。
特殊な貧血や食道胃などの病気が疑われる場合は血液検査をおこなうか、また内科クリニックでの診察を提案します。

原因がわかったときはその治療を積極的におこないます。私たちを中心に原因となる病気がないこと、自律神経の乱れによる症状と確定され、なお症状の緩和をお考えの場合は、日本では漢方薬治療をおこなうことが一般的です。

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