もりや耳鼻咽喉科

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はなぢ

鼻から突然血が出だした!
なんの前触れもなく出だしたら慌ててしまいますよね。

原因は?

・乾燥
とくに冬の寒く乾燥する時期は、鼻の粘膜が乾燥するため粘膜が弱って出血しやすい状態になります。
・寒暖差アレルギー(血管運動性鼻炎)
1年の中では日中の気温が高くなる梅雨入り前や朝晩冷えてくる秋口など1日の寒暖差の激しくなる頃に、1日の中では寒い外から暖かい部屋への移動したときやお風呂の前後に、外気温の急激な変化で自律神経が乱れくしゃみや鼻づまり、鼻水などの鼻炎の症状がおこります。そのため鼻の粘膜が弱った状態になり、ちょっとした刺激で鼻血が出やすくなります。
血管運動性鼻炎は寒暖差の他にもストレス、飲酒、妊娠などがきっかけでもおこり、そういうときにも鼻血が出やすくなります。
・風邪やアレルギー性鼻炎
鼻風邪、花粉症やハウスダストによるアレルギー性鼻炎で鼻症状がおこっているときは、鼻の粘膜が弱った状態になり、鼻血が出やすくなります。

<大人で「この鼻血の犯人は薬のせいだ!」と自己判断して日頃飲んでいるお薬の服用を勝手に止めてしまう人がいます。お薬は体に必要だから毎日欠かさず服用しているわけですから、止めてしまう前にまず必ず私たち医者に相談してください。>

鼻のどこから血が出るの?

鼻の中で出血しやすい場所は、鼻の真ん中の仕切り版(鼻中隔)の前部のキーゼルバッハ部位(図)がほとんどです。
止血のポイント
・あわてない
突然の鼻血にビックリするのは当然です。でも、ビックリが長くつづくと血圧が上がってしまいます。 深呼吸して落ち着きましょう。 周りの人は本人が安心できるように落ち着いて声をかけてください。
・すわって少し下を向きます
横にならず、背もたれのある椅子などに座り、少し下を向くようにします。上を向くと血液がのどに流れて飲み込んでしまい気分が悪くなります。
のどに流れる血液は飲み込まずにできるだけ吐き出します。
・しっかり圧迫しましょう
基本的に鼻の中にはティッシュなどは入れません。 親指と人差し指で小鼻(鼻の先の両側のふくらみの部分)をしっかりとつまんで押さえてください。 人差し指で鼻血が出ている方の小鼻を押さえてもよいでしょう。
また、他施設のHPなどで紹介されている、親指でしっかり鼻を押さえ手を開いて他の4本の指を出血と反対側のあごに当てしっかりとはさむ方法(写真)も有効です。
上から冷たいタオルなどで鼻を冷やすのもよいでしょう。 上手く処置ができればだいたい5分から10分程で止血できると思います。
脱脂綿やティッシュを鼻に詰めて圧迫する方法もありますが、圧迫の力が弱いとなかなか止まらず、こどもさんはいじってかえって出血を繰り返すことがあります。詰めたものを取るときにこすれて再び出血したり、ティッシュやガーゼ片が鼻に残ってしまう心配もありますので、あまりおすすめできません。当院では安全に使える止血用ガーゼを準備しています。

予防、気をつけること

・ワセリン(市販されているもので構いません)を鼻の入口に塗るなどして保湿をこころがけてください。当院では鼻専用の軟膏を準備しています。
・暖房が必要な乾燥する冬は、お休みのときもガーゼマスクをつけて鼻の保湿に心がけてください。

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