もりや耳鼻咽喉科

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はなやのどに食物の固まりや異物を入れてしまった!

 先日、医療専門ニュースサイトで、2才未満の女の子がポップコーンの未破裂のコーンを誤嚥して緊急搬送されたニュースがありました。救急対応された方々のご尽力で無事摘出されたとのことですが、「ポップコーンは窒息リスクの高い食品であり、4才未満児には与えない」よう注意が促されました。
・ポップコーンを食べるときは、未破裂コーンが混じっていることを知っておく。
・4才未満児には与えない。
・ポップコーンを食べる際には未破裂コーンを取り除いて1個ずつ食べること。
が推奨されました。

「はな・のどにものや食物の固まりや異物を入れたり、つめてしまった場合(魚の骨は除きます)」

子どもさんは、無意識にものを耳や鼻に入れてしまうもので、また大人のまねをして無邪気に一気に口を頬張ってしまうものです。

耳にものをつめてしまうことも良くあります。その場合は、概ね緊急性はありませんので慌てずに当日か翌日には耳鼻咽喉科を受診してください。無理矢理取ろうとすると外耳道や鼓膜を痛めてしまう心配があります。

・子どもさんはよく鼻にもものをつめてしまいます。

男の子が多い印象です。ちょっとしたやや丸いもの、ピーナッツなどの豆、ボタン、ビーズ玉などを無邪気に入れてしまいます。小さなボタン型電池は粘膜を痛める心配もありよう注意です。は鼻にとどまっている限りは緊急性はありませんので、慌てずに当日か翌日には耳鼻咽喉科を受診してください。入り口にほとんど見えていて大丈夫なものではない限り、決して無理に家で取ろうとしないでください。意外と鼻の中に入ったものは取りにくいです。奥に落ちてしまうと大変ですし、鼻は意外と入り組んでいて奥が見えにくく、入り口だけではなく奥に2-3個入れてしまっていることも多いので、私たち耳鼻咽喉科医は鼻に入ったものを摘出をするときは事前にきちんと道具を調え細心の注意で処置を行います。

・ノドに食事の固まりやものをつめてしまった

数年前ですがゼリーをノドにつめてしまい、1才の幼児が亡くなる悲しい事故がありました。ものをおぼえたての子どもさんは勢いよくパクッとなんでも入れてしまいます。また、中高生も勢いよく大きなものを頬張って飲み込もうとします。数年前にはテレビ番組を真似してパンを早食いしノドにつまらせた悲しい事故もありました。ご年配の方は何と言っても餅は要注意です。

食べ物では、餅、ごはん、パン、飴、寿司などもつまらせた事例として多く報告されています。餅はともかく普通の食事も「気をつけて」、ということですね。

食べ物以外でも、乳幼児は硬貨、玩具などは要注意です。決して乳幼児のお子さん達の近くには置きっぱなしはしないでください。ご高齢の方は食べ物以外ではPTP(薬を包装しているシート)や義歯が多いです。食道にとどまってしまっているときや角がとがっている場合は摘出必要があります。 もし万が一気管に入ってしまったら一大事です。命に関わります。幼児や学童期の子どもさんで、楽しくはしゃぎながらピーナッツを食べていて、大笑いした弾みや不意に背中を押されるなどして思わず気管に入ってしまった事例もあります。周囲の大人は十分気をつけてあげましょう。

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