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Robbie Robertsonさんの2023年作Killers of the Flower Moonは、2023年上映のMartin Scorsese監督のサントラです。私は残念ながら映画そのものはなかなか仕事やプライベートとタイミングが合わず観ることが出来ませんでした。せっかく以前から大ファンのRobert De Niroさんが出ていたというのにとても残念でした。もちろん、今からでもレンタルでも観ようと思えば観られるのですがやはり映画館でポップコーンを手に、大画面とよい音量で集中してみたかったものです。3時間超の大作のようですし。原作は読みましたが、CDの解説を読みますと、映画は切り口が異なるようでそれはそれで楽しみです。
このCDは、彼の自伝Testimonyを読み返しながら、最近最も聴いている作品の1つです。映画を離れて彼の最期の音楽作品として聴いています。
Flower Moonってなんだろうと調べてみたら、ネイティブアメリカンの方たちが昔、5月の満月をFlower Moonと呼んでいたことを知りました。なんという素敵な名前でしょうね。色とりどりの花で色づいた風景に映える満月をそう呼んだのですね。4月はpink moon、6月はstrawberry moonというのもとても素敵です。 4月がpink moonというのは、私たち日本人にとっても、春の本格的な訪れを告げてくれる桜が満開の季節でもありピッタリですね。
ネイティブアメリカンの血を引き継ぐ彼は、自身の最期の作品としてこれを選んだのでしょう。The Weddingでの穏やかさ、Salvation Adagioでの抑制の効いた悲しさ、また全編にわたり哀しさを奏でるベースの重さ、全編色とりどりのギターの音色があふれている素晴らしい曲が続きます。そして最後は映画からインスパイアされた、彼のシンプルで力強いボーカルで曲で終わります。
「涙であふれ血で書かれた過去はかえることはできない。それでも私は今もしっかり太陽の下で立っている。」Robbie Robertson
「人生とは素晴らしいものでした、雨がふっているときでも。」 Martin Scorsese