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先日、Paul McCartneyさんのグループWingsの最新ベスト盤が出ました。Wingsは、完全な後追いだったThe Beatlesと違い、Venus and Marsからの途中からですがなんとかほぼリアルタイムでフォローしていましたので、全曲おさえているつもりですが、今回は(今回も?このあたりは不勉強です)Paulさん直々の監修ということでほぼ楽しく毎日聴いてます。 そして、11月でPaulさんといえば福岡の私たちにとっては、なんといっても福岡ドーム公演です。あのPaulさんが本当にこの福岡の地まで来てくれてライブをしてくれたあの日あのとき。本当に自分の目の前でThe Beatles&WingsのPaulさんが同じ空気を吸って目の前で演奏してくれている。夢のような一夜でした。2013年でしたからあのときからもう12年たつのですね。その数年後にはRingo Starrさんもオールスターバンドをひっさげて来福してくれましたし、まさか福岡で二人のBeatleの生ライブを観られたとはまったくもって私は幸せもんです。
先日、「ビートルズ’66」という本を購入読了しました。「細部をじっくり見直した」という著者の言葉通り、圧倒的な文献調査やインタビュー記事に基づいた史実の積み重ねを丁寧に時系列で描いています。私がThe Beatlesの中で最も好きなRevolverの1曲1曲の制作過程がとても丁寧に組み立てられていました。とくにYellow Submarineの制作過程などは、きっと気楽に楽しくワイワイと作ったのだろうと位にしか思い込んでいなかったのでとても新鮮でした。
The Beatlesの現在までの私の教科書は、随分前ですが年末にNHKで放送された「ビートルズのすべて」という番組のビデオです。私がまだ大学生だった頃に確か夕刻に放送され、江守徹さんの静かで落ち着いた雰囲気のあるナレーションが最高で、彼らを妙に神格化することなく、内容も本格に売れ始める前にやや重きを置いて、4人の誰彼に偏ることなくとてもすてきな作品です。何とか入手して今は大切な私の宝物の一つで、4人のThe Beatles解散までの道のりを丁寧に教えてくれる作品です。でも、アイドルからアーティストに激変した大きなうねりの「ナゾ」の解釈は、この素晴らしい「ビートルズのすべて」でももう一つで、きっともっとなにかがあるのだろうと思っていたので、この本のおかげで自分なりに満足できる範囲で補完できました。
Strawberry Fields ForeverとPenny Laneの制作過程がまさか対比されて分析されるとは思いもよらずとても新鮮でしたし、Bob DylanとJohn Lennonとの出会いに少々ヒヤヒヤしたり、私の大好きなDavid Crosbyさんが結構「出演」してくれてうれしかったり、Sgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Bandのあの福助くんが登場してニヤリとしたりなど、楽しく読み進めていましたら「おお!」これは!!そうです、マジック・ピアノもこの年にデザインされたのですね。ビックリ感動ものでした。このページを読んだ直ぐに福岡ドームでのライブのパンフを本棚から出し開いてマジック・ピアノが載っていましたことを再確認しました。PaulさんがこれでラストのHey Judeを弾いてくれて、会場皆で大合唱したあのピアノが!この本のおかげで1966年と福岡ドームが私の中でつながりました。
この本のおかげで、、、友人たちと語り合いながら貪るようにThe Beatlesを聴き込んでいた中学生時代、WingsのLive and Let Dieがとてもとても好きでOver Americaはそれこそ勉強そっちのけで聴きまくっていた高校時代、「ビートルズのすべて」をビデオに友人に撮ってもらい擦り切れるほど観てPaul さんとそれから復活なったGeorgeさんの作品をよく聴いていた大学時代、そして福岡ドームでの夢のような一夜、それらがこの万華鏡のような素敵な本と出会えた今、全てつながりました。Paulさん、本当にありがとう。
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