今年も著明な方々が天に召されました。私が若い頃から聴いていてアーチストの方々では、数年前奇跡的に福岡に来てくれたCSN&YのDavid Crosbyさん、YMOの高橋幸宏さんと坂本龍一さん、The BandのRobbie Robertsonさん、そしてBurt Bacharachさんなどが静かに旅立っていかれました。彼らの残してくれた音楽やビデオなどのたくさんの贈り物に感謝しながら、聴き直し見なおししている日々を送っていましたら、私のとても好きなアーチストの1人である大橋純子さんが先日旅立ってしまいました。数年前、食道がんを患われまた乳がんも見つかり、以降闘病生活を送られ無事元気に復帰されていたことまでは知っていたのですがとても残念です。
大橋さんのライブには数回行きました。小柄かつとてもスリムでおられるのに、お話しになるときも唄うときもスッと背筋が伸びてすごいボリューミーかつ素敵な声で終始圧倒差れっぱなしでした。ライブでゲットしたサインはオフコースメンバーの方々の直筆サインとともに私の生涯の宝物です。彼女はまた私にソウルミュージックという素敵な扉を開けてくれました。

数年前は福岡で角松敏生さんとのジョイントライブが企画されていました。角松敏生さんも以前からとても好きな方ですので、2人の核融合で一体どんなライブになるのかとても楽しみにしていたのですが、コロナ禍で中止となり残念でした。いつか福岡にまた元気に来てくれ歌声を届けてくれる日を楽しみにしていたのですが。

高校から浪人時代それから大学生の最初の頃はいつも彼女の曲をなにかしら聴きながら生活していたと思います。
受験勉強そっちのけでラジオにしがみついて録音して今でもカセットテープで持っているNHKFMスタジオライブは本当にすごかったです。特にラストのサファリナイトでの彼女と美乃家セントラル・ステイションの演奏は、聞き終わって番組が終わっても興奮のあまりしばらく放心状態だったことを憶えています。今は再生する機械がなくテープを眺めているだけですので、YouTubeで同じ番組がアップされていないかときどき探しているのですが。

CD「trinta」はLPならボロボロになるくらい聴き込みました。土屋昌巳さんのギターがスロットル全開ですし、ジャケットは福岡出身の鈴木英人さんの素敵なイラストです。

彼女の訃報を聞いたときは正直涙がこぼれてしまいました。これまで素晴らしい歌を届けてくれて、彼女の歌声は、私の人生の若い頃からこれまでにいつも寄り添っていてくれていました。
ありがとうございました。